香川のハマチ養殖の概要
香川県のハマチ養殖は、4月頃に香川県の各地先の養殖場に他県で養殖された1Kg程度の中間魚を搬入して、9月から翌年1月頃に3〜5Kg程度に成長した魚を出荷しております。
 その理由としては、香川県の面している瀬戸内海の備讃瀬戸や播磨灘は、冬場には8℃まで海水温が下がり、養殖しているハマチ等が低水温のため越冬できないためです。
 このような厳しい環境ですが、冬場は養殖漁場に養殖魚や施設がなくなります。そのことは、冬場の季節風等により養殖漁場の環境が自然の力で回復し、漁場の環境が維持されています。


※右グラフはは香川県の海水温の月別変化
   
1年目の5月〜6月


モジャコ(稚魚)をとる

鹿児島県、長崎県、愛媛県などで、流れ藻に身を隠しているモジャコ(ハマチの稚魚)を採捕する(各県の漁業者)(大きさ2〜5g)
採捕されたモジャコは、各県で約1Kg程度の中間魚になるまで大事に養殖される。
2年目の4〜5月

香川の海へ

香川県内の海水温が11℃程度に上昇してくると、長崎県や愛媛県等で育ったハマチの種苗(中間魚)が活魚運搬船により県内の各養殖場へ搬入され本格的に養殖がはじまる。
各養殖漁場に運ばれた種苗は、各漁場の潮流や波浪の影響などの環境に応じた小割の大きさで収容密度が高くならないように養殖されます。

(小割の大きさ)
10m×10m×4m〜
25m×25m×25m程度
※円は主な漁場を示しています。
2年目の6月頃〜

大きく育てる

養殖魚に悪影響を与えるプランクトンの発生状況や漁場の水温などの環境をほぼ毎日確認をして、食品として安全で健康な養殖魚を育てています。
各養殖業者は、各小割ごとに養殖されている魚の健康状態を確認しながら、餌を与えており、必要に応じて栄養剤等も添加しています。
餌は、船の上で、イワシやサバなどの魚、配合飼料と魚油等を機械で混ぜて粒状にしたモイストペレット(MP)や飼料メーカーで作られるエクストルーダー・ペレット(EP)等を与えています。

2年目の9月〜翌年1月

全国各地へ出荷

養殖している魚の中から、約3.5Kg程度に成長した魚から、香川県内や関東地区、関西地区に出荷します。

 


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