県魚指定の経緯 |
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【指定の目的】 |
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香川県の水産物のシンボルとなる「県魚」の指定は、県民の水産業への関心を高め、理解と親しみを深めるとともに、香川県水産物のイメージアップ、PRを図る上で重要であり「つくり育てて売る漁業」の推進に大きく寄与するものである。 | ||||||||
【指定の経過】 |
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平成7年6月8日、知事は水産関係団体、生産者、流通関係団体、消費者の代表、学識経験者など17名に「かがわのさかな選定委員」を委嘱し、県は6月中旬から県内外の約5,000名を対象に、香川県の代表的な20魚種の中から「県魚」一種を選ぶ、アンケート調査を実施した。 結果、県魚候補はサワラとハマチの二魚種に絞られ、同年11月 7日の第3回委員会において、委員多数の意見により「ハマチ」が選定された。
これは全国で26番目であるが、ハマチの指定は全国で初めてである。 なお、県魚の指定に連携し「シーフードかがわ21」などが公募した、四季の魚については、「春」はサワラ、「夏」はマナガツオ、「秋」はチヌ(クロダイ)、「冬」はハマチ、が選定された。 |
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【選定理由】 |
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第一は、本県がハマチ養殖発祥の地であるという歴史的背景。 第二は、本県のハマチ養殖は全国の9.2%、全国第4位(平成6年)の生産量を誇り、同時に本県海面漁業・養殖業生産額の約1/3を占める基幹魚種である。 第三は、香川県漁業協同組合連合会によるハマチ取扱量は全国第1位であり、「ハマチは香川」との全国的評価が高い。 第四は、ハマチの出世魚としての知名度と、アンケート調査にみられた若年層の支持、日々手軽な食材としての親密度、また将来的にもさらに親しみが深まるであろうという期待。 第五は、養殖技術の革新による消費者ニーズに即応した商品づくり、新たな利用方法の開発、及び新しい市場の開拓などにより、「つくり育てて売る漁業」推進の旗頭として最適な魚種である。 という総合的な判断により決定されたものである。
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県魚「ハマチ」のイメージマーク |
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ハマチ養殖の歴史 |
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昭和の初め、野網和三郎氏(明治41年引田町生まれ、昭和44年没)は、引田町安戸池においてハマチの養殖に成功した。
その後、県下では天然の入江を築堤で仕切ったり、支柱式金網仕切り式など、第二種区画漁業によるハマチ養殖が始められたが、多額の施設費、維持管理費を要したため、代わって施設費が安く簡便な、第一種区画漁業である小割生け簀方式による養殖が、昭和40年代に急速に普及し経営体が急増するとともに、他種の魚類養殖の開発・導入を加速させることとなった。 本県沿岸域は、冬期の海水温が8℃以下となって越冬が出来ず養殖期間が短いうえに、種苗と餌料の大半を県外に依存しなくてはならないという宿命を背負っている。 また、昭和47年夏を初めとした大規模赤潮による度重なるへい死被害はもとより、全国的な過剰生産による価格下落、餌料魚の不足など、数々の苦難を強いられてきた。 それらを、漁業者はたゆまない努力と技術革新によって力強く乗り越え、今日、ハマチ養殖を本県の基幹漁業にまで育て上げてきたものである。
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ハマチ養殖80周年記念事業への取り組み |
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昭和3年に香川県東かがわ市引田の安戸池で、世界で初めてハマチ養殖の事業化に成功し、今日の世界における海産魚類養殖業の礎を築かれた野網和三郎。香川県海水魚類養殖漁業協同組合では平成19〜20年度にかけて、氏の功績をたたえた「ハマチ養殖80周年記念事業」を県や県漁連などの関係団体とともに実施してきました。
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